そのAEDは心停止後3分以内(遅くとも5分以内)に処置できますか?
心停止後10分を過ぎると除細動の成功率は殆ど見込めないと言われます。
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AEDの設置保管場所は?
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全ては数分間で救命率は大きく変わります。
AEDの処置対応(電気ショック)は心停止後、3分以内(遅くとも5分以内)に行える場
所に保管して頂く事を推奨いたします。(※とても重要です。)
遅くとも5分以内にAED処置を行わなかった場合、救命率は50%となり「1分」除細動
が遅れるごとに救命率は7%〜10%減少すると言われます。。
119番通報から救急隊員が到着するまでの時間は、全国平均8分30秒程度を要します。
実際には傷病者発見時からを考慮すると13分程度必要と考えます。
AEDを設置するだけではなくAEDは適正な台数と適正な場所へ設置しなければ万一の場
合、何も役に立たない「お飾り」だけのAEDとなります。
AEDの電気ショックまでの時間が重要
心停止状態と心静止状態は違います。
心静止状態ではAEDの電気ショックは掛かりません。(手動式除く)
※心臓の状態は外見上では判断できない為、傷病者に意識反応が無い、呼吸をしてない、
異常な呼吸状態であれば心肺停止として判断します。
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AEDの理想的な設置範囲と目安となる設置台数を決めるには? |
100m〜120m以内に1台
ビルでは各フロアに最低1台
又は対象者が心停止してから3分以内(遅くとも5分以内)でAED処置が出来る場所
※AEDの設置が適正でない場合に起こりうる事
広域敷地・大型ビルの企業や大中規模又は複数棟マンションでは適正なAEDの台数が設置されていないのが現状であり、万一の場合
は限られた人のみが救命率が上がりますがAEDの電気ショック迄5分以上掛かる住民の方は、AEDの処置が遅れる為、救命率は極端
に下がります。場合によっては、AEDの処置をする前に救急隊員が到着する方が早いかもしれません。マンション設置の場合は不平
等な設置場所はなるべく最少減にするべきと考えます。
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心肺蘇生について(心臓マッサージ=胸骨圧迫) |
AEDが無い場合でも、救急隊員が到着して引き渡す直前まで適正な「心肺蘇生」又は「胸骨圧迫」は止めてはいけません。
わからない場合は119番の通報の際、電話を切らずに「オペレータ」の指示通りに行ってください。
傷病者が心肺停止状態でも正しい胸骨圧迫をしていれば生存率は2倍になります。
更に、AEDを使用した場合は更にに2倍になると言われています。
ポイント
心肺蘇生の目的を理解して頂く事の重要性
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AEDの電気ショックだけで助かりますか? |
ガイドラインでも心肺蘇生(心臓マッサージ=胸骨圧迫))が最も優先されています。
人工呼吸が出来ない場合や行いたくない場合は省略しても構いません。
人工呼吸はその技量が有り、且つその意思が有る者だけが行えばよいとされています。
AEDと心肺蘇生(胸骨圧迫=心臓マッサージ)を出来るだけ速やかに行う事により救命率が各段に上がると言われてます。
AHAガイドラインでは人口呼吸を行っても救命率に差異は見られない為、気道確保の上、質の良い胸骨圧迫だけを行うだけで良いと
されています。(未就学児は従来通りとする)
これは以前より指摘されていた問題点を明確に示したガイドラインとなります。
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ご予算に合わせて出来るだけ適正なAEDの設置台数と設置方法をご提案いたします。 |
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